2種類のAI活用目的を区別する
AI活用の目的は大きく2つに分けられます。一つは「業務効率化」、もう一つは「意思決定支援」です。この2つは目的も必要なデータも導入アプローチも異なりますが、混同して議論されることがよくあります。
業務効率化AIは、人が行っている繰り返し作業をAIに代替させることで工数を削減します。文書の要約・分類、データ入力の自動化、問い合わせ対応のチャットボットなどが代表例です。
意思決定支援AIが必要とするもの
意思決定支援AIは、過去のデータからパターンを学習し、将来の予測や最適な選択肢の提示を行います。需要予測・顧客離反予測・在庫最適化などが該当します。
このタイプのAIは、質・量ともに十分な学習データが必要です。また、AIの出力を経営判断に使うためには、アウトプットの解釈方法と意思決定プロセスへの組み込み方を事前に設計する必要があります。
自社の課題に合った種類を選ぶ
どちらのAIを先に導入すべきかは、自社の最重要課題によって決まります。業務の非効率が最大の課題なら業務効率化AIから、データを活かした競争優位の確立が目標なら意思決定支援AIから始めます。
まずは自社の課題を明確にし、それに合った種類のAIを選ぶことが成功への第一歩です。