データ移行は高リスクプロジェクト

旧システムから新システムへのデータ移行は、IT プロジェクトの中でも特にリスクが高い工程の一つです。移行に失敗すると、業務停止・データ消失・システムへの不信感といった深刻な影響が生じます。

失敗しないための事前準備

第一に「移行対象データの全量把握」です。どのデータをどこからどこへ移行するかを明確にします。意外と見落とされるのが、メインシステム以外の場所(Excelファイル・メール添付・紙の書類)に存在するデータです。

第二に「データのプロファイリング」で、移行前のデータの品質状態を把握します。品質の低いデータを新システムに移行すると、問題がそのまま引き継がれます。第三に「マッピング設計」で、旧システムの各データ項目が新システムのどの項目に対応するかを定義します。

本番移行前の検証と切り戻し計画

本番移行の前に、テスト環境での移行リハーサルを必ず実施します。リハーサルで発覚した問題を本番前に解決することで、リスクを大幅に下げられます。

切り戻し計画(移行に失敗した場合に旧システムに戻す手順)を事前に策定しておくことも必須です。切り戻しができる状態で本番に臨むことが、安全な移行の鉄則です。