マスタデータとは

マスタデータとは、企業の業務全体で共通して参照される基本データのことです。顧客マスタ・商品マスタ・取引先マスタ・従業員マスタなどが代表例です。マスタデータが整っていないと、業務全体に影響が波及します。

マスタデータが乱れると何が起こるか

マスタデータが適切に管理されていない場合、様々な問題が発生します。同じ顧客が複数のシステムで別々のIDで登録されている、商品コードが部署によって異なる、取引先の名前の表記がシステムごとにバラバラ——こうした状態では、データの統合や横断分析が困難になります。

マスタデータの問題は、AI活用においても致命的です。AIは整合性のあるデータから正確なパターンを学習します。マスタが乱れていると、AIの精度は大幅に低下します。

マスタデータ管理の始め方

まず、自社のマスタデータの種類と、各マスタの管理責任者(データオーナー)を定めます。次に、各マスタの「正として使うべきシステム」を決め、他のシステムはそこから参照する仕組みを作ります。これが「Single Source of Truth(真実の一点)」の考え方です。

一度に全マスタを整備するのは困難なため、最も影響範囲が大きいマスタから優先して整備を進めます。