所管部門の決め方が成否を分ける

データ活用の推進を「IT部門が主体か、業務部門が主体か」という議論は、多くの組織で起きています。この問いへの答えは「どちらでもなく、両方が協力する」ことですが、責任と役割の分担を明確にする必要があります。

IT部門と業務部門の役割分担

IT部門が担うべき役割は、インフラ・セキュリティ・システム連携・データ品質管理などの技術的側面です。業務部門が担うべき役割は、課題の定義・データの意味の解釈・分析結果のビジネスへの活用です。

どちらが欠けても機能しません。IT部門だけが主導すると「使われないシステム」になり、業務部門だけが主導すると「技術的に不完全な実装」になります。

うまく連携するための仕組み

両部門の協働を実現するための仕組みとして、「データ活用推進チーム」(IT部門と業務部門の混合チーム)の設置が効果的です。このチームが定期的に集まり、データ活用の方向性と優先順位を合意します。

また、IT部門にも「ビジネス課題の理解」が、業務部門にも「データへの基本的な理解」が求められます。相互理解を高める研修や交流の機会を設けることも重要です。