ここまでの4機能は「Claude の中だけ」で完結する話でした。でも実務では「社内のあのファイル」「GitHub のあのリポジトリ」を見てほしい場面が必ず来ます。その壁を越えるのが MCP です。第7回は、まず仕組みから押さえるMCP の学習編。手を動かしてつまずいた話は次回にまとめます。
このシリーズ(全10回・順次追加)
MCP とは ― Claude を外部とつなぐ「共通規格」
MCP は Model Context Protocol の略で、Claude を外部のサービスやデータにつなぐ「接続口」の共通規格です。これを使うと、Claude Code(や Claude.ai)が Google ドライブ・GitHub・データベース・ブラウザなど、外の世界の道具やデータを直接扱えるようになります。
「共通規格」であることがポイントです。サービスごとにバラバラなつなぎ方を覚えなくても、MCP という同じ作法に乗っていれば、Claude はどのサービスとも同じやり方で会話できます。USB の差込口のように、規格さえ合えば何でも挿せる——というイメージです。
仕組み ― 「MCP サーバ」がツールとデータを公開する
仕組みとしては、外部サービス側に「MCP サーバ」を用意し、そこがツール(できる操作)とデータを Claude に公開します。Claude はそれらを自分のツールとして呼び出せるようになります。
たとえば Google ドライブの MCP サーバなら「ファイルを検索する」「ファイルの中身を読む」といった操作を公開し、Claude は普段使っている他のツールと同じ感覚でそれらを呼び出せます。
スコープの優先順位 ― local > project > user
同じ名前の設定が複数ある場合の優先順位は、次の順です。
| スコープ | 意味 | 優先度 |
|---|---|---|
| local(ローカル) | 自分の環境だけの設定 | 高 |
| project(プロジェクト) | そのプロジェクト共有の設定 | 中 |
| user(ユーザー) | 自分の全体共通の設定 | 低 |
つまり、同じ名前ならより手元に近い設定が勝つと覚えておけば十分です。
Skills との違い ― 「やり方」か「データと道具」か
Skills が「やり方(手順)」を足すのに対し、MCP は「データと外部の道具」を足すもの。手順書をいくら増やしても、つなぐ先がなければ外のデータは触れません。逆に、つなぐ先があっても手順がなければ毎回ゼロから指示が要ります。両者は補い合う関係です。
▶ 実践編につづく
この「認証が生命線」という話を、実際に Google ドライブと連携しながら確かめます。does not have permission エラーの正体と、見落としがちな同意画面の落とし穴を具体的に共有します。
まとめ
- MCP はClaude を外部サービス・データにつなぐ共通規格。USB の差込口のように同じ作法でつなげる。
- 外部側のMCP サーバがツールとデータを公開し、Claude が自分のツールとして呼び出す。
- 設定の優先順位は local > project > user。役割は「データと道具を足す」こと。